[アップデート] Amazon Connectでマルチリージョン冗長構成を構築できる「Amazon Connect Global Resiliency」がリリースされました #reinvent

[アップデート] Amazon Connectでマルチリージョン冗長構成を構築できる「Amazon Connect Global Resiliency」がリリースされました #reinvent

「Amazon ConnectでDR構成を組んでるけど、電話番号が引き継げないのがなぁ・・・」「できますよ、それ。(※現時点では米国リージョン限定)」
Clock Icon2022.11.30

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みなさん、こんにちは!
福岡オフィスの青柳です。

AWSのクラウドコンタクトセンターサービスであるAmazon Connectに、マルチリージョンでの冗長構成を構築できる新機能「Amazon Connect Global Resiliency」がリリースされました。

Amazon ConnectにおけるDR/BCP対策

これまで

他のAWSサービスと同様に、Amazon Connectにおいても「DR/BCP」(災害復旧/事業継続計画) の観点から複数のリージョンを使った冗長構成を取ることがありました。

平時に利用する環境と同等の環境を別リージョン (バックアップリージョン) に構築しておき、障害・災害が発生した際にバックアップリージョンへ切り替えるというものです。

この時にネックとなるのが、Amazon Connectにおける「受付電話番号」でした。

Amazon Connectにおいて電話番号は「Amazon Connectインスタンス」に属するリソースであり、異なるインスタンス・異なるリージョンでは同じ電話番号を用いることができません。

そのため、バックアップリージョンへ切り替える際には、顧客・利用者へバックアップ用の電話番号を伝えて、そちらの方に掛けてもらう必要があります。

Amazon Connect Global Resiliencyで実現できること

今回リリースされたAmazon Connect Global Resiliencyでは、電話番号を「プライマリリージョン」(平時に利用) と「バックアップリージョン」(災害時に利用) で共有することができます。

これにより、障害・災害発生時に電話番号の変更を意識することが不要になり、スムーズな切り替えが実現できます。

また、平時においてプライマリリージョンとバックアップリージョンを並行して利用することが可能になります。

これは、「Traffic Distribution Group」という新しい概念により、プライマリリージョンとバックアップリージョンに対して電話のトラフィックを分散することができるというものです。

トラフィック分散は、例えば「プライマリリージョン: 80%、バックアップリージョン: 20%」というように10%単位・合計100%のパーセンテージで指定します。

( 「100%:0%」と設定することで、平時は片方のリージョンのみを利用するという設定も可能です)

利用にあたって (現時点での制約事項)

Amazon Connect Global Resiliencyは既にGA (正式運用開始) となった機能ではありますが、現時点 (2022/11/30時点) では以下の制約事項があります。

  • 使用できるリージョンが「us-east-1 (バージニア北部)」「us-west-2 (オレゴン)」に限られる
  • 標準状態では使用することができず、AWSの「Amazon Connectソリューションアーキテクト」または「テクニカルアカウントマネージャー」へ問い合わせが必要

おわりに

ということで、弊社でもまだ新機能を利用できる状態になっていないため、今回はAWS公式ドキュメントで確認できた情報をベースにご案内しました。

利用できるようになりましたら、実際に試してみて、設定手順や利用して分かったことなどをご紹介したいと思います。

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